高市新総裁で株価・為替はどう動く?

自民党総裁選で高市早苗さんが新総裁に選ばれました。次の首相となる見通しの中で、株式市場や為替市場では「これから相場はどうなるのか?」という関心が高まっています。今回は、投資初心者の方にもわかりやすく、高市政権誕生が日本経済や市場にどんな影響を与えるのかを解説します。


成長分野への投資で株価は上向きに?

高市さんは総裁選の中で、「危機管理投資」や「成長分野への国家的支援」を打ち出しました。AI、半導体、防衛、エネルギーなどに政府が積極的にお金を投じる方針です。
こうした分野の企業には追い風が吹きやすく、特に半導体製造装置や防衛関連、AI関連の銘柄は注目を集める可能性があります。

また、新しいリーダーが誕生すると、市場は「変化への期待」で動く傾向があります。過去にも新政権発足のタイミングで日経平均株価が上がったことがあり、今回も短期的には株価上昇のきっかけになるかもしれません。


ただし「期待先行」には注意が必要

一方で、注意したいのが「期待倒れ」です。
政府の支出が拡大すると、国の借金が増えることへの不安が広がり、長期金利が上昇することもあります。企業の資金調達コストが上がると、株価にはマイナスに働く場合もあります。

また、どんな政策も実際に形になるまで時間がかかります。法整備や予算の調整が遅れれば、「思ったより進まない」という失望感から株価が調整することも。
短期的なニュースでの上げ下げに惑わされず、「中長期でどう変わるか」を見ていく姿勢が大切です。


為替は円安が続く?それとも円高に?

次に為替です。高市さんは「輸出重視」の姿勢を示しており、円安に対して比較的寛容な考え方と見られています。円安になるとトヨタなどの輸出企業は海外での利益が増えるため、株価にはプラスです。

ただし、円安が進みすぎると輸入物価が上がり、ガソリンや食料品の価格上昇を通じて家計に影響が出ます。政府や日銀が「過度な円安」を抑えるために介入する可能性もあるでしょう。

つまり、為替は「やや円安基調が続くが、極端な円安は抑えられる」というのが現時点での見方です。ドル/円でいえば、145〜155円のレンジで推移する可能性がありそうです。


投資初心者が意識すべき2つのポイント

高市新政権の登場で相場が動いても、初心者がまず意識すべきは「テーマ」と「リスク管理」です。

  1. 成長テーマを押さえる
     AI、半導体、防衛、エネルギーなどは政策の恩恵を受けやすい分野です。これらに関連する投資信託やETFを少額から積立するのも良い方法です。
  2. 為替リスクに注意する
     円安局面では海外資産の価値が上がりますが、反転して円高になると損が出ることもあります。外貨建て資産は「為替の変動リスク」を理解したうえで持ちましょう。

まとめ:期待と現実のバランスを見極めよう

高市政権誕生は、市場に「変化への期待」というポジティブなムードを与えています。短期的には株高・円安に動く可能性がある一方で、実際の政策実行や国際環境によっては反動も起きるかもしれません。

大切なのは、ニュースに一喜一憂するよりも、経済の流れを学びながら少しずつ投資経験を積むことです。
新政権は日本経済に新しい風を吹き込むチャンスでもあります。焦らず、テーマを意識しながら長期目線で投資を続けていきましょう。

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